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Vol.142 「チュモン」を射る② 次男坊はつらいよ [韓国ドラマ]

日本で放送が始まってしばらくが経つ「朱豪=チュモン」。
巷の評判が全く聞こえてこないので、その日本での人気度合いはよくわからないが、よくある「憧れの美しい韓国」を描いたドラマではないので、仕方ないだろうとは思う。
物語は大きく動きつつあるが、やっぱり退屈なのは同じで、面白くなるとしたら、まだまだ回を重ねる必要があるのだろう。

このドラマを観ていて唯一面白いなぁ、と思うのが、金蛙王と三兄弟のキャラクターだ。
金蛙王は文武両道、厳しいが公平な人物。孤独に国政を背負っているが、その姿は韓国で時折りみかける、カリスマ系リーダーを彷彿させる。歴代大統領でいえばパク・ジョンヒ大統領、財閥創設者でいえば三星のイ・ビョンチョルなんかに重なるイメージだ。

親父が偉大すぎると後が続かない、というのはどこの国でも同じだが、金蛙王と三人息子たちも、その轍を踏んでいるようだ。

三男チュモンは何を考えているか、さっぱりわからない陰険な性格の人物に見えて仕方ない。暴君の素質たっぷり。今のところ自らに厳しい人物にも見えるが、それは単なる自己アピール。そして、やっていることも行き当たりばったり。要領がよく、運もいい、という点では兄弟中一番長けているので、二代目としては向いているかもしれないが、あまり友人にはしたくないタイプだ。

長男テソは非道に見える男で、人望もない。すぐ陰謀をめぐらすが、頭がいいフリをしているだけで、本当は凡庸、リーダーにも参謀にも全く向いていないと思う。打たれ弱くすぐ凹んでしまうくせに、プライドだけは人一倍で、嫉妬深く、いつまでも大人になれない人物、といった感じだ。でも、その不器用さゆえ、友人だったら、意外と誠実かもしれない。

次男ヨンボは兄弟間諍いの噛ませ犬のような役柄で、一番なさけなく、しょーもない人物として描かれている。感情的で落ち着きが無く、すぐ態度を覆す。でも、資質が劣っているかといえばそういう感じでもなく、確かに頭は悪そうだが、それは兄も弟も同じだ。演じているウォン・ギジュンにとって、一番損な役回りだったかもしれないが、実はこのヨンボこそ、一番人間臭くて、血の通ったまともなキャラなのではないか?と最近よく思うのである。彼の性格、感情的な部分こそ、裏を返せば非常に正直であり、純朴な性格から来るものであって、そこには韓国人男性特有の良さといったものが重なってくる。友達だったら憎めない男でだろう。仕事は任せられないが、よいリーダーがいれば能力を発揮しそうなタイプだ。

傑出したトップの存在は、組織を導き発展させるが、その後がなかなか続かない。「チュモン」における金蛙王と三兄弟の姿は、そんな社会の側面もまた、比喩して見せているかのようだ。


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