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Vol.196 もうひとりの“タムドク” [韓国ドラマ]

 NHK地上波でも『太王四神記』が始まった。

 BS-hiですでに見ていたが、日本語版でも話のわかりにくさは、あまり変らないような気がする。

 日本語吹き替え幾つかの利点は、オリジナル・キャスト何人かのひどい演技を、日本の声優が確実にカバーしていることだろう。
 逆にオ・グァンノクやペ・ヨンジュンといった、“声”が重要な俳優たちの魅力がイマイチ伝わらない、という残念な部分もある。

 ペ・ヨンジュン演じる広開土王は、下の者に大しても非常に丁寧で柔らかな物言い(だけど簡潔)をしており、このキャラクターの性格をよく現していると思うのだけど、吹き替えだとちょっと再現しきれないかもしれない。

 このシリーズで残念だったことは、まず話数が少なすぎたことだ。
 全24話というくくりは、商品パッケージとして色々都合がよかっただろうし、この規模で、だらだら製作を続ける訳にもいかないだろうから、仕方ないのだが、やはりこの倍くらい話数がないと、消化不良は免れない。

 特に、主人公タムドクとホゲ、キハの関係は、彼らの幼少時代と、その成長の過程がきちんと描けていないので、大人になってからの三角関係がドラマの中で全然活きていない。

 ムン・ソリは明らかにミスキャストにしか見えないし、ウルトラ個性派チェ・ミンスにしても、想像以上に普通で目立たず、ちょっと期待はずれ。

 また、『太王四神記』は、時代劇としても、ファンタジーとしても、相当半端だ。

 韓国では、ファンタジーとして割り切って観ていた人が多かったような気もするが、どうせ創作話なんだから、逆にリアル路線で進めた方がよかったのでは、と私は思う。

 ただ、物語の舞台は、今の朝鮮半島から中国東北部にかけての地域であり、今時分、なんやかんやと無責任な外交騒動ネタにもなりかねない場所だから、ファンタジーであったのは製作者側苦渋の選択だったのかもしれない。
 なにせ、中国語圏は韓国ドラマのお得意先だ。

 それに古代の日本“倭”に対する言及も当然劇中に出てくるが、これが20年前だったら、時代性を無視して、妙なちょんまげに着物の“倭”が登場し、高句麗の兵隊たちにばった、ばったとなぎ倒されていただろう。
 そこら辺、今の韓国らしく、海外市場を考慮したドラマではあったのかもしれない。

 第1話で無駄に誇張されて描かれた、4つの神物(神器)を巡る争いも、当初は「ドラゴンボールかい」とあきれて観ていたのだが、すぐに劇中では浮いた小道具と化し、ドラマを一向に盛り上げない。
 このシリーズで最もいらなかったもの、それはこの4つの神物と火天会なのでは?

 さて、このドラマを観ていて、すっかり忘れていた、ある事に気がついた。
 それは『太王四神記』が、タムドク(談徳)王の物語であったこと(^^!)
 私は“タムドク”というより“広開土王”の名前が頭にこびりついていたので、両者が同じであったことをすっかり忘れていたのだ。

 この“タムドク”という名前には、ちょっとした思い出がある。
 数年前、韓国でアニメーションやキャラクタービジネスがベンチャー企業の雄として華々しく喧伝されていた時代に製作された、ある企画だ。

 タイトルは『Damduc story』。

 キャラデザインにオリジナリティはないが、パイロットで作られたアニメーションが、なかなかよくて、ちょっと可能性があるかも、と思ったものだった。

 一応、日本の会社にも売り込んだらしいが、「日本じゃ“タムドク”なんか誰も知らない」という訳で、けんもホロロに、全く相手にもされなかったらしい。

 結局、この企画は大きく羽ばたけないままどうなったのか、私は知らないのだけど、『太王四神記』を観ていると、時がもう少し遅ければ“もしかしたら…”と、この『Damduc story』を、どうしても思い出してしまう。

タムドク.jpg

※ハングルの日本語表記はNHKに準じて記載





タグ:韓国ドラマ
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