So-net無料ブログ作成
検索選択

Vol.206 韓国ドラマがアニメ化ブームに? [韓国ドラマ]

 最近の韓国はヒットしたTVドラマのアニメ化が流行っている…ようにみえる。

 おそらくきっかけになったのは『大長今/チャングムの誓い』のスピンオフ、『チャングムの夢』だったのだろう。
 このアニメ、放送当初は韓国のTV局も全然期待していなかったのだが、いざ番組が始まると大きな反響があって、大慌てで対応していた、というエピソードが残っている。

 韓国のTV局が自国製アニメに全く期待していないというのは、仕方がないことなんだけど、この『チャングムの夢』が韓国製アニメにしては破格の価格で日本に販売され、すぐにNHK地上波のゴールデンタイムで放送されたという事実は、「日本で受けた韓国ドラマをアニメにすれば商売になる」という認識を韓国の企業に与えたとしてもなんら不思議はない。

 このシリーズの成功は、

 ●日本でウケたTVドラマを基にすること

 ●製作は韓国の会社が担当すること

 ●キャラやコンテ、美術と演出監修など主要パートは日本人が担当すること

 という、アニメーション製作におけるビジネスモデルの具体例を、とりあえず残したといえそうだが、肝心な部分、つまり韓国側がボトムアップを図らなければならない部分は、日本人に担当させて、おいしいところだけ、韓国の会社が持っていってしまう体質は、いい加減やめたら?とも思ってしまう。

 これ以外にも、日韓で人気ある某韓国ドラマのアニメ化が現在、合作で進行中だし(そのうち発表になるでしょう)、過去にも、『茶母/チュオクの剣』のアニメ版が進行していたこともあったりした(でも頓挫)。

 でも、今一番の注目は、「冬のソナタ」のアニメ化だろう。
 
 今年東京で開かれた日本のアニメフェスで大々的に概要が発表され、公式ホームページもUPされたが、発表された内容と実際では、いささか異なる形でアニメ化が進んでいるようである。

 もっとも、見本市での発表というものは「こうできたらいいなぁ」という企業の願望にすぎないし、「こういうものを売りまっせ、早いもの勝ちでっせ」という販売宣伝のPRが主たる目的だから、ブツが完成しない限り、なにがどうなるかなんて、わからないのが現実だ。

 もっとも、肝心の冬ソナファンにとっては、アニメの出来栄え云々ということよりも、ペ・ヨンジュンとチェ・ジウのオリジナルキャストが参加する事実の方が、なにより一番重要なはず(でも他の連中は出ないのかな?)。

 先日、韓国で日本人アニメーション関係者と話す機会があって、たまたまこの「アニメ版冬ソナ」の話題が出た。
 そこで話題になったのは「なんで、『冬ソナ』をアニメにすんの?」という、基本的な疑問であった。

 確かにアニメ化すれば、キャラクタービジネス上、いろいろと応用が効くだろうし、なによりもアニメのキャラは「不変」という大きな強みがある。

 だから、冬ソナのアニメ化利点を理解できなくもないのだが、冬ソナの世界観というものは、実写だから醸し出されたものであり、実際の俳優たちが演じたからこそ、多くのファンがついたのであって、アニメ化してしまうことは、オリジナルとしてどれだけ魅力的なものが生れうるのか、さっぱりイメージが湧かないのであった。

 冬ソナの重要な舞台であった春川市でアニメーション製作を請け負う、といった話も喧伝されたが、春川市がアニメーション産業に力を入れているのは、たまたまの偶然であって、ドラマとは関係ない。

 春川市の担当者からアニメーションセンター資料を見せてもらったことがあったけど、総工費を聞いてあきれた記憶がある。

 でも、施設が立派で人がたくさんいるからといって、製作を任せられるかどうかは全く別問題だし、春川市が中心になってアニメ版冬ソナ製作が廻ることも、現実的ではない。

 冬ソナファンでも、韓国ドラマファンでもない立場からすれば、せっかく『冬ソナ』主演二人が出演する訳だから、アニメよりも実写で新たな一本を作る方が、ファンへの誠実な答えなのではないかと思うのだけど、『冬ソナ』が一部関係者に莫大な利益をもたらしてしまい、各々の心意気だけでは企画を実現することが出来なくなってしまった今、現実的に出来うる続編もしくはスピンオフは、アニメ版かパチンコだけ、ということなのかもしれない。

 さて、冬ソナとは全く関係ないのだけど、韓国アニメついでに、おゆなむ氏の個人的新作を紹介したい。

 おゆなむ氏は10年近く、韓国で日本のアニメーション演出を手がけているが、韓国独自の作品も幾つか担当している人だ。
 つまり、クリエイターの視点で、韓国アニメの何がダメで、なにがいいかをよくわかっている人である。

 当然、“夢物語の韓国”で生きている訳ではないから、韓国社会に対する辛らつな意見もよく出てくるのだけど、いまだそういう話が、日本では陰口レベルでしか語ることが許されないのは、残念だとも思う。

 リンクしたURLでストリーミングで観覧できるアニメーションは、忙しい仕事の合間をぬって、一人で作り上げたものだ。


 通常のアニメーションとは異なり、独特のテイストに仕上がっているから、その出来栄えに賛否両論はあるだろうけど、韓国と日本の狭間で戦う一人の日本人のありようとして、関心のある方は是非観て欲しいと思う。
 そして、作品が不満に思っても、率直に氏にメッセージを送っていただければ幸いである。

ふゆそな1.jpg






タグ:韓国ドラマ
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。