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Vol.434 いつの間にやら大スター [韓国俳優]

 なんやかんやで彼の国と因縁が出来てからかなりの年月が経つが、韓国で知り合った人たちの浮き沈みには激しいものがある。
 それを見ていると「なんて日本は安定しているんだろう」なんてよく考えるのだが、韓国における五年前、十年前とは、日本の二十年前、三十年前に匹敵するんじゃなかろうか。

 彼女と初めて会ったのは十年くらい前のこと。
 江南某所のホテルでグーグー寝ていた夜中、突然知人の映画監督から電話がかかって来た。
 「女優と会わせてやるから、今来いよ」
 「はぁ???もう寝ているんだけど、どこ?」
 「狎鴎亭の船の上」

 “狎鴎亭の船”とは、韓国のドラマや映画でお馴染みの某場所だ。
 ホテルから遠くはないが、あんまり行きたいと思う距離ではない。
 第一眠い。
 だから、その時は断った。

 それからしばらく経った後。
 やっぱりカンナムの同じホテルで寝ていると同じ人物から電話がかかって来た。
 「女優と会わせてやるから、今来いよ」
 「はぁ???もう寝ているんだけど、どこ?」
 「狎鴎亭の船の上」

 あまり断ってばかりだと失礼だし、友人の顔に泥を塗りかねないから今度はイヤイヤ行ってみることにした。

 その時、紹介された一人が芸能界デビューしたばかりの彼女だった。
 当時は大学に通いながら女優修行の真っ最中。
 可愛いといえば可愛いし、美人といえば美人なんだけど、私は別に興味を抱かなかった。
 総じて綺麗どころというのは直接会うと魅力を感じないものだ。
 天然ボケなキャラだったことだけを覚えている。

 次に会ったのはある打ち上げの二次会だ。
 二次会といってもこじんまりとしたもので大したことはない。
 その時、彼女はマネージャーとやって来たのだけど、なぜか私の名前と顔を覚えてくれていた。
 たぶん、それまで日本人と直接会う機会がなかったんだろう。
 カラオケ屋だったので彼女も一曲歌うけど、当時売れっ子のK-POP歌手が同席していたので目立たなかった。
 でも、彼女も歌はヘタではなかったことだけは覚えている。

 それからまたしばらく経って、友人に彼女の近状を世間話がてらに聞いてみた。
 あんまり芳しくないという。
 でも、それはそうだろう。
 キャリアのない若い女優がルックスだけでスターになれるほど世の中は甘くない。

 …とまあ、ここで私と彼女の出会いはオシマイである。
 そして、再会することもないだろう。

 なぜならその後、彼女はとんとん拍子で驚異の大出世を遂げ、大スターの仲間入りをしてしまったからだ。
 主演に抜擢された映画が大ヒット、そこで歌った歌もヒット、TVドラマもヒットして人気急上昇、知人の映画監督でさえ簡単に会えない雲の上の存在になってしまったのだ。
 今では日本でもファンクラブが設立され、ファンミーティングなんかもやっているらしい。

 最近、彼女が主演している映画を観た。
 容貌は衰えていなかったけど、かつての天然ボケな愛嬌はすっかりなくなり、プロの顔立ちになっていたし、演技も随分上手くなった。
 でも彼女もそれなりのお年頃。
 その年齢を考えるとそろそろ女優として分岐点に差し掛かっていると思う。
 果たして、セレブとの結婚に逃げてしまうか、俳優として更に研鑽を積むかは全くわからないけど、正直ここまでスターになるとは想像出来なかった。

 韓国と腐れ縁が続くと、たまにはこういうこともあるワケだが、それもまた彼の国の面白さなんだろうな…

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