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Vol.494 テコンV再び!にならなかったけど [韓国カルチャー]

 2011年末、『ロボット テコンV』の大型フィギュアがリペイント、リニューアル版として再販売された。
 筆者が記憶する限り、大型ソフビ版の発売は、これが三回目である。

tekonV.JPG
実際の量産品はポスターとは違い、仕上げが雑です

 最初に販売されたバージョンは、模型屋だとかキャラクターショップの店頭にわりと普通に並んでいたが、かなり高額で手が出せなかった(日本¥のレートも低かった)。
 色は暗めのブルーが主体で、ポスターなどのイメージに近い。

 二回目に発売された限定版は予約通販のみであったため、その存在すら知らず、たまたま韓国のコレクター氏が持っているのを偶然見て知ったレア製品であった。
 特徴としてはキム・チョンギ監督のサインが箱に入っており、『テコンV』本体の色が明るいグレー中心にペイントされていて、劇中の設定に近い。

 最初に販売されたものと、今回の製品は原型が同一であるかどうか不明だが、リニューアル版には肩と腕にラチェット式ジョイントが内蔵されて動くようになっている。

 このリペイントされたバージョンはかなり早くから模型店などで予約が始まっていたが、既に『テコンV』ブームが過ぎて久しく、あまり話題になっていなかったような気がする。

 私もすっかり物欲が失せていて、購入の機会を逃していたのだが、発売から半年以上経っても普通に通販で購入できる状態、かなり割引された価格だったので買ってみた次第。
 想像するに、あまり売れなかったのではないか?(この製品の紹介が遅れたのは単なる筆者の怠慢です)。

 映画『ロボット テコンV』第一作の復元版が話題になった当時を振り返って見れば、確かにこのシリーズとキャラクターは今だに韓国内で知名度があり、固定ファンもいるが、強力なフランチャイズネタとして多角的展開させるには、色々と運が悪いコンテンツだったとも思う。

 復元版が韓国でスマッシュヒット、「次は『テコンV』を世界に売り込め!」状態だった頃ならいざ知らず、ソル・ギョング主演の実写版も頓挫した今(日本で報道されるかなり前から頓挫状態だった)、まだまだ、高級おもちゃが大人の趣味として浸透していない韓国で、こんなにデカくて高額な自国産キャラのフィギュアが発売されても、「時すでに遅し」といった感は免れず、韓国のマニアからすれば、ガンダムのパーフェクト・グレードでも買った方がマシかもしれない。

 フィギュアを手にしてまず目を引くのが、韓国の製品らしく、外箱がとにかくデカイということだろう。

tekonhako3.JPG
左の定規は40センチ

 開けてみると人形自体は全高40センチなので、もっとシンプルな包装でもよかったと思う。
 なぜなら、韓国の住宅事情は日本と大して変わらないからだ。

tekontaihi22.JPG
左がソフビ版、右が合金版


 『テコンV』本体の造形は、元がアニメーションキャラなので賛否両論別れるだろうけど、前に販売された合金製よりも個人的にはアニメーションのイメージに近いと思うし、ソフビ成形ゆえ、モールドや仕上げが荒くてもそれが味になっている、という点では得をしている。

 全身に施されたディテールは、おそらく現在オフィシャルになっている設定に準じたものらしく、合金製のものとよく似ているが、スーパーロボットとしては、解釈の方向が違っているような気もする。

 腹部はハッチのモールドがそれらしく彫られているが無可動、頭のドームも開かない。
 ここら辺は『テコンV』におけるメカニック設定の肝でもあったと思うので、何かひと工夫欲しかった。
 こういった点、日本のキャラクター製品は芸が秀でている。
 
 肩から腕にかけてはそこそこ動くが(関節はユルユル)、手首は外れず、形状も拳のみでオプションは無い。 

 下半身については無垢・無可動だ。
 このサイズで「ネリチャギ」などの蹴りを自由に取ることが出来る仕様は現実問題として、おそらく無理だったと思われる。

 『テコンV』の合金版も下半身は無可動になっており、「蹴り」の姿勢はとれず、その少し前に出たフル可動のフィギュアだけが「蹴り」のポーズを取れる唯一の製品であったが、これは材質が軽く、サイズも小型だったからだ。

 だから、大型ソフビ版が「でくのぼう」同然に成らざるをえないのは仕方ないのだけど、せめて手首くらいは外れるようにして、他にチョップなどのオプションを付けて欲しかった。
 「ロケット手首!(※)」遊びが出来ないのは、至極残念である。
(※)『ロボット テコンV』では作品時期により、「ロケット手首」「ロケットパンチ」と異なった呼び方をします。

 顔の造形については、否定的な意見もあるだろうけど、これはこれでいいと思う。
 『テコンV』の頭部も鉄腕アトムの頭同様、矛盾に満ちたデザインであり、面取りがよく分からない構成になっているから、こんなものだろう。

tekonkao.JPGtekonkaoyoko2.JPG

 ちなみにオマケとして「ヤカン・ロボット(깡통로봇)」の立像が付いてくる。
 このヤカン・ロボットは『テコンV』シリーズにおける、もう一つのアイコンなので、フル可動仕様の製品化を、敵メカ「コムド・ロボット」などと並んで、切望したいキャラである。

yakankozoutaihi2.JPG
これだけなら単品でも入手可能(右は合金版付属のもの)

 『テコンV』を日本のアニメキャラに負けない国際的なフランチャイズに育てるという、いかにも韓国らしい野望が挫折した現在、『テコンV』関係の高品質製品が新たに発売される可能性はそうそう無いとは思うけど、どうせなら日本のメーカーで一から十まで開発できれば(※)、韓国のファンも嬉しいのではないかと、この無駄にデカイ『テコンV』を箱から出すたびに、いつも思うのだった。
(※)1/42スケールのポリストーン製(樹脂石膏製)胸像の開発は日本となっています

tekontaihi32.JPG


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