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Vol.492 対話とはいつになっても難しい [韓国生活]

 子供の時分、新聞のコラムに、ある印象深い記事が書かれていた。
 当時、世界中で人々を困らせていた「ノーキョー」の団体旅行を揶揄した内容だ。
 日本のエジプト駐在員がピラミッドの近くで「ノーキョー」と遭遇したので、日本語で「日本からいらしたのですか?」と問いかけたところ、無言で睨まれ、更に話しかけると「No!No!」とひたすら拒否されたという話である。

 今、そういう事はあまりないだろうけど、似たような光景を「韓流ブーム」のソウルで目撃したことがある。
 某所にあるアート系シアターに映画を観に行ったのだが、そこには母娘連れらしき女性ばかりの日本人グループがいた。
 「こんなマイナーで分かりにくい場所にも来るようになったんだなぁ」と妙に感心しつつ開場を待っていると、グループのリーダー格と思われる中年女性に近くに座っていた初老の韓国人女性が話しかけ始めた。
 もちろん、綺麗な日本語である。

 韓「どこからいらしたのですか?」
 日「…?イルボン、イルボン」
 韓「そうですか、私は済州島から来たんですけどね」
 日「イルボン、イルボン、イルボン」
 韓「今日は映画をご覧になるのですか?」
 日「イルボン、イルボン、イルボン」

 おそらく、日本人女性としては「日本人なので韓国語はできません」と言いたかったのだろう。
 だけど、相手はちゃんとそれなりに日本語を喋っている。
 その日本人グループにしても、ガイドや通訳なしでわざわざ、こんなマイナーな映画館に来ている訳だから、韓国に対して積極的にアプローチしようという気持ちがあるとは思うのだが…

 もう一つは、ある郷土料理屋での事。
 裏路地の分かりにくい場所にあるが、有名な観光地なので、最近は結構、日本人が来る。

 そこで名物料理を一人食べていると、どやどやと、日本人の中年女性グループが三人ほど入ってきた。
 リーダー格の人は滑らかな韓国語を話している。
 だが、席に着いて注文する段階になると、壁のメニューを見て何やら騒ぎ出した。
 「게장って何!게장って何!게장って何!」
 韓国語の発音は上手だし、ハングルも読めているはずなんだけど、日本語メニューが置いてあるお店ばかり利用していた弊害なのだろうか?
 というか、それ以前に辞書を引けばいいだけの話なんだけど…

 対話とは本当に難しい。

kakehashi.JPG
「架け橋」という言葉の虚しさが胸に染みます…

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