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Vol.512 はたまた新しい映画館なんだけど [韓国映画]

 2014年10月、ソウル・江南の片隅に一軒の新しい映画館がオープンした。

 劇場名は「JOY N CINEMA」といい、二番館と名画座を兼ねた構成になっている(※)。
 最寄りの駅は地下鉄三号線「新沙洞」駅なので、訪ねてみることにした。
(※)筆者が訪れた時点での話

 地図ではその所在はカロスキル沿いに描かれているが、新沙駅からかなり遠くロッテシネマ新沙洞(旧ブロードウェイ劇場)から徒歩10分経っても到着しない。

 それらしき場所に何とか着いてみれば、今度はどこにも映画館らしきものはなく、辺りは低層の雑居ビルばかり、目の前は狎鴎亭のアパート群だ。
 ちょこんと置かれた立て看板を見つけたものの、やはり、どこに劇場があるのか、さっぱり分からない。

 仕方ないので周囲をぶらつき、また立て看板のところに戻る途中で、やっと映画館が入っているビルを発見する。
 それはごく普通の雑居ビルで、だいぶ奥まったところに劇場名が書かれているだけ、しかも出入口前が駐車場になっているので、これじゃ、分からなくて当たり前だ。
 昔、狎鴎亭にあったスポンジハウスも非常に分かりにくい場所にあったが、それを思い出す。

 雑居ビル玄関にはチラシが置いてある以外、それらしき案内はなく、「本当にここか?」と不安な気持ちを抱きつつ、しょぼいエレベーターで地下に向かう。

 しかし劇場ロビーに入ってみれば、レンガ造りの上品な内装になっていて、なかなか広く、置いてあるテーブルや椅子の趣味もいい。
 ただ、男子トイレが全く別のフロアにあり、しかも異常に狭いので、どうしても、にわか作りの映画館といった感じである。

JOYN1.JPG

 スタッフは基本的にアルバイトらしいが日時によって独りしかいないことがあって、発券に売店、映写管理に館内清掃まで全部やっているので、上映が終わるとかなりバタバタしていたりする。
 社会問題になった、すき家のシフトみたいだ。

 ロビーと劇場は扉一枚、カーテン一枚で隔てられているだけ、内部はかなりギリギリの作りで座席自体は悪くないものの、各列とも段差はあっても必要な高さが足りず、前席に誰か座ると基本的にアウトである。

 最後部列が鑑賞に一番良いと思われるが、それでも端の席はスクリーンに対して急角度の位置にあり見難く、そうでないところは冷暖房の風が頭を直撃という困ったレイアウトになっているので、どちらにしても究極の選択を迫られる。

 映写プロジェクターの光軸も、かなり低いところを走っているので、どの席でも客がちょっと動いただけで予期しない影絵が始まってしまうし、熱モヤが上映中かなり目立つ(まるで火事)。

 画面の明るさや音質については、筆者的に大きな不満は感じなかったが、競合すると思われる他のミニシアターに比べるとちょっと落ちる感じだ。

 画面の見辛さで例えると光化門のスポンジハウスに匹敵し、今のソウルにおいては、例えミニシアターであってもこれじゃ、かなりマイナスだろう。
 ロビーは一流だが、その他は…???といったところだろうか。

 結論として、どうしても観たい作品がここでしか上映していない限り、あまり進んで来ようとは思わない映画館だった。

 もっとも、江南界隈におけるこの手のミニシアターは短命なことがほとんどで、個性的なプログラムはそのうち他のシネコンと横並びになり、やがて劇場自体が姿を消す、というパターンになりやすいから、興味がある方は今のうちに行っておいた方がいいかもしれない。

JOYN.JPG


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