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第29回「ペリー・ローダンの話②」 [小説]

 コリア系地球人、彼の名は「マルト・チュン=フィン」、著名なハイパー物理学者という設定だ(「ハイパー物理って、なあに?」と突っこまないように)。
 「マルト・チュン=フィン」という名前をどうハングル名に置き換えるのかは、さっぱりわからないが、遠い未来の話なので、それは気にしないでおくとしよう(チュ・フン=マルトだったら、一応それらしいかな?)。
 彼はご老体らしく派手に活躍はしないが、かなり重要な役割を果たすキャラであり、性格は辛らつで自己主張が強い。しかし頭脳明晰であり、ローダンとその仲間たちを、しばしば危機から救うのである。
 この「ペリー・ローダン」というドイツの有名な大衆小説シリーズに、日本人、中国人に並んで、やっとコリア系地球人が出てきた事実は、ちょっと遅い感があったものの、個人的には注目に値する出来事だ。なぜなら、それは、ドイツにおけるコリア系の存在、つまり国際社会での重みがさらに増していることと、比例している出来事だと思うからだ。
 現在、ドイツには韓国・旧朝鮮系のドイツ人がかなりいるらしい。旧西ドイツは戦後、国家を復興させるために、各国と二国間協定を結び、積極的に外国人労働者を受け入れた(その中核となったのがトルコ人であった)が、その時、かなりの韓国・旧朝鮮系の人々がドイツに渡り、今ではコリア系ドイツ人として定着しているという。
 彼らの特徴はやはり教育熱心なことで(当然、高学歴エリートも大勢いたはず)、現在、大学教授や研究者といった、知的要職についている人が結構多いらしい。
 少し前、ドイツのコリア系大学教授が、北のスパイを働いたとして大騒ぎになったが、おそらくこの人物も、戦後の外国人受け入れ政策でドイツに移住したのではないかと思う。
 韓国人が外国人を見る眼を、さらに外国人たる筆者が見た時、ドイツ人に対する畏敬の眼差しは、例外的に強いものを感じる。
 戦後、EUの中では韓国にもっとも積極的にテコ入れし、援助を行ってきた国であり、祖国分断を乗り越えた国家ということで、感謝と共感を得ることは当然なのだろうけど、その裏側には、ドイツに移民して生活基盤を作り上げ、成功した同胞たちの影響も大きいのではないだろうか。

コリアン世界の旅

コリアン世界の旅

  • 作者: 野村 進
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/01
  • メディア: 文庫


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