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Vol.193 『スターゲイト SG-1』それは毎日の苦行 [海外ドラマ]

 ここ数ヶ月、毎日観ているTVドラマがある。
 見損なうと録画したモノを1日に2話、3話分と観なければならず、けっこう苦痛だ。

 その名はアメリカのTVドラマシリーズ『スターゲイト SG-1 / Stargate SG-1』。
 エメリッヒの映画『スターゲイト』の一応続編、ということになっているが、全く別物である。

 なにゆえ毎日観る破目になったかといえば、ケーブルTVで第9シーズンまでの連続再放送が始まったから。
 このシリーズ、昔から日本の地上波でも放送していたことは知っていたが、“スターゲイト”というネタに食指が動かなかった上、放映当時、まともな定期的放送がなされていなかったから観ていなかったのだ。
 しかし、2008年秋に、日本で最終シーズンまでの放映が決定したので、いい機会と思って観はじめた次第。

 しかし、このシリーズは、1997年にアメリカで放送が開始されて2007年に終了するまで、なんと10年も製作され続け、全214話にもおよぶ上、オリジナルDVDシリーズが2本、スピンオフのシリーズが2つあって、観ても観ても終わらないのである。

 面白いからいいのだけど、この量は一挙観る本数じゃないだろう(^^!)

 物語は、異星人が古代に残した、複数の銀河にまたがる物質瞬間移動ネットワーク(固定型のどこでもドアのようなもの)を使い、アメリカ人中心のチームが未知の世界を縦横無尽に駆け廻って活躍する、という内容なのだが、安易なSFに陥ることなく、なかなか複雑で深いドラマになっている。

 観る前は「スターゲイトなんて、TVドラマネタになるんかい?」と懐疑的な私ではあったのだが、その狭く、せこく見えるネタの隙間を突いた、多彩な物語の展開は、毎回観ていて色々とうならされることも多い。

 銀河を結ぶ膨大なホワイトホールのネットワーク、面と線で考えれば広大すぎて困ってしまう設定だが、あくまでも場所や人といった「点」だけを結ぶ事で、「設定は壮大だが中身はカラッポ」という隘路をうまく回避している。

 そして、このドラマで重要な事は、主人公側の属する地球が、スターゲイト・ネットワーク世界では圧倒的に非力であり、劣勢の立場にある、ということだろう。

 宿敵ゴアウルドは強すぎるし、シリーズ後半のエイシェントやオーライに至っては、神様同然。
 アスガードのように友好な異星人もいるにはいるが、全然頼りにならなかったりする。
 そして地球は地球で、スターゲイトが生み出すであろう利益を巡って、各自が勝手に暗躍している始末。
 肝心の地球にあるスターゲイトも、えらく電力を消費するので、国会で問題になっていたりする。

 主人公たちの探検装備も、ホントに普通のアメリカ軍基準、「これでどうやって圧倒的な異星人たちに立ち向かったり、ネゴでまるめ込んだりするの?」と傍から観れば「絶対無理だろう」の世界なのだが、この「壮大な設定のせこい物語」が、実は本シリーズを一番面白くした理由なのではないかと思ったりする。

 後に、地球製宇宙戦艦やら、戦闘機やらが出ては来るけど、敵と地球の力の差は決して埋まらず、地球人は狡猾に立ち回ってゲリラ的に立ち向かうしかないのである。

 著名な「スタートレック」シリーズが、現実の世界から遠く飛躍した、最初からガジェットだらけの世界観であることに比べ、この「スターゲイト SG-1」は出てくる人たちはほとんどノーマルにしか見えないし、その世界観も等身大に近い。
 エイリアンが意外と出てこないのも特徴だ。

 「毎回、スターゲイトをくぐって、異世界で暴れたあと、地球に戻ってめでたし、めでたし」というワンパターンでも決してなく、ある時は人間ドラマ、ある時は政治ドラマ、またある時はSFドラマに戦場ドラマと、懐が深い。
 一見、ミリタリーSFっぽく見えるし、事実そういう側面が強いことも確かだが、実際は一言で言い表せない複雑奇怪多種多面的なシリーズなのだ。

 最近のアメリカのTVシリーズは、トリッキーで、どぎついネタの作品が増えてしまっているけど、この『スターゲイト SG-1』シリーズは、ある意味、昔の健全なTVドラマへ原点回帰を図っているようにも見えるのであった。

 なお、このシリーズは第8シーズンでゴアウルドとの戦いに一応決着をつけ、第9シーズンから、新たな敵オーライ篇が始まるが、番組のカリスマだったリチャード・ディーン・アンダーソンが降板し、いきなりコメディ路線になってしまう。
 そして、これがまたえらく退屈で、そのせいか、番組は失速するように終焉を迎える。

 なお、実質の最終回ともいえそうな、第8シーズン“Moebius Part 1&2”はアメリカ人がお好きなタイムトラベルをテーマにした愉快な内輪ウケのエピソードだが、考えてみれば、レギュラーが全員死亡してオシマイ、という風にも解釈できる訳で、製作者側の番組終了へ対するけじめが本当は隠されていたようにも思えるのだった。

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